SST研修会

■実施日令和6年10月20日(日)
■場所寝屋川市民会館第1会議室
■講師大阪リハビリテーション専門学校
作業療法士松下健史氏姫路専門学校
上原央氏株式会社ジャパンEAシステムズ中村玲子氏


■内容
問題解決法SSTとは、SocialSkillsTrainingの頭文字をとったもので、日本語では「社会生活スキルトレーニング」と呼ばれています。社会生活を営む要となるコミュニケーション技能を回復・改善し、自己対処能力を高める効果的な方法として知られており、寝屋川地区保護司会としては2回目の研修です。SSTの技法には「基本訓練モデル」と「問題解決技法」があり、今回は後者を中心とした研修でした。「問題解決技法」とは、主に認知の修正を目的としたやり方で、対象者の困りごとを、一緒に知恵を出し合いながら共同作業で考えていく方法です。対象者の解決のレパートリーを増やすだけでなく、頼関係を築くそのプロセスが重要であることを学びました。後半は4つのグループに分かれ、保護司面接の際、対象者との関係で課題になっていることについて、出し合いました。7つ出された課題の中から「月2回の来訪が予定通り進まない対象者に対してどうすればよいか。」を全体の課題として選び、その解決策や長所・短所について全体で話し合う形で問題解決技法を体験しました。経験豊かな先生方の悩みや解決策を伺う貴重な機会となり、出された解決策はこれからの対象者との対応方法として参考になりました。また、それぞれの解決策の長所として共通していたのは、『信頼関係』という言葉でした。SSTは希望志向であり、対象者の特技や強みなど健康的な部分を見つけ、夢や希望に焦点をあて、解決策を探っていくというお話が印象に残りました。研修全体を通して学んだ、傾聴や共感、良いところを伝えることを今後の面談に生かし、対象者に向き合い、共に歩んでいきたいと感じました。(参加者23名)(広報部梶井常和)

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