三団体合同研修会

■実施日令和6年10月23日(水)圖場所市民会館第1会議室
■テーマ第二中学校長として子どもたちと関わった7年間
■講師元第二中学校長楠智楜氏


研修会は、寝屋川市で育ち、教職員として学校教育の発展に尽力された講師の「今の学校は、子どもを腫物に触るような教育をしている。」という言葉で始まり、そして講師の経験を基に理想とする教育論についてのお活で終了しました。まず、先生の歩みを中心に、人生で一番大切なことは、「良い人との出会いである。」と述べられ、自分の話として、1番目に柔道を志し、今の自分を築く礎となった両親を。2番目に大学で柔道日本一に導いてくださった恩師を。3番目に教師として成すべき道を示唆してくださった寝屋川市の当時の教育長を。其々の感銘を受けた言葉とともにお話し頂きました。続いて校長として、「子どもの命と教育の保障」を掲げ、地域との連携を大切に活気ある学校を築かれた体験を伺いました。時には学校の指導を理解してもらえない保護者が裁判所に提訴する事案も発生したそうですが、対策に奔走する中で教職員と強い信頼関係を築くことができ、その後、教職員と一丸となって生徒の学力や体力等の向上に取り組まれました。そして、目に見える成果をあげることができ、学校、保護者、地域が共に喜びを分かち合えたことが心に残っていると述べられました。最後に、最近、親は「しつけ」の放棄や過保護、過干渉に陥る傾向が見られ、子どもが迷惑をかけている場面で、親が「暴れたら人に怒られるで。」と言った残念な言葉を聞くようになったことに懸念を抱かれていました。これからの学校は、教師が見守り役となって支援し、子ども達に様々なことを体験させ学ばせる。そして、保護者や地域の人々との連携を強化し情報の共有化を図ることが大切であり「地域良ければ学校も良くなる。」と結ばれました。長い間教育現場で培った英知を活かして、子どもの健全育成の為に尽力された講師の講話は、更生保護を担う保護司にとって大きな励みとなり「良い人に出会えた。」という思いが残りました。(保護司参加者26名)

Posted in 新着一覧, 活動報告.