【会報76号より】この人に聞く『保護司会前会長 中井正昌氏』

今回は8年間の在任中の苦労話をはじめ、活動の根幹となっていた更生保護活動に対する思いをお聞きしました。

寝屋川地区保護司会では、オープン・ザ・マインドという特色ある活動を行っていますが、そのきっかけは?

平成13年7月に保護司会・BBS会・更生保護女性会・寝屋川ライオンズクラブ等で「青少年悩みの相談室」としてスタートしました。今のように生徒との懇談・薬物乱用防止教室という二本立てになったのは、学校との連携の中で、保護司会には薬物乱用防止指導員の資格を持つ保護司がいるので、是非開催をという事で始まりました。現在は各中学校区それぞれのニーズに合う形で校区長を中心に進められています。

大変長い期間会長としてご苦労されたことと思いますが、一番大変だった事は?

平成25年にサポートセンターが開所されたのですが、何しろ暗中模索で先進市のサポートセンターを訪問したり、この10年間何度も話し合いを重ねた組織改善への取り組みです。

例えばどんなこと?

以前は保護司活動は個人的な要素が殆どで、組織的な活動が始まり、保護司会本体とサポートセンターのバランスが悪くなり、調整に苦労しました。

以前は毎月一回企画調整会議がありましたが?

企画調整保護司の皆さんは大変だったと思いますが、その分意見交換も活発にでき、情報の共有も出来たと思います。その「後企画調整保護司と理事が同じメンバーになったので、理事会の時に意見の交換が出来ればと思っていました。

この10年でサポートセンターは3度移転することになり、その度に、環境整備にご尽力いただきました。

初め、総合センターの一室を借りていたのが、地震と台風の影響で、天井等の破損もあり、取り壊しが決まりました。保健福祉センターでの業務の時期には通信回線が整わず、HP更新業務ができなくなったこともありました。現在の池の里市民交流センターは部屋も広いので、各種会議などに積極的に利用されている様で良かったなと思っています。みなさんの要望に応えてセンターの壁面看板も設置しました。

寝屋川更生友の会についてお聞きします。これはどういう会ですか?

「寝屋川更生保護友の会(更友会)」は定年退任されたすべての方が対象です。退任時に入会意思の確認があります。大阪府では、名誉保護司に申請する制度があり、「紺綬会」という組織があります。府の名誉保護司に申請しなかった方でも、元気な方が多く、近場で活動できる場があればと思い、更友会を結成しようということになりました。

どんな活動をされていますか?

昨年四月に発足しましたが、新型コロナウイルス感染拡大でいろいろな規制がある時期だったので、今年初めて総会を開くことが出来ました。

最後に、生保護活動に長年取り組んでこられましたが、大切にされてきたことををお聞かせください。

組織を整え、様々な対象者とも関わってきましたが、今思うことは、保護司の活動は予防活動に尽きるということです。この思いは今も変わりません。

今回の取材で広報部が感じたこと

薬物乱用防止活動をはじめ、様々な活動に取り組んでこられたお話をお聞きする中で「継続は力なり」と改めて思いました。環境整備に素早く対応していただき感謝しています。

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