【平成30年度】更生保護三団体合同研修会

平成30年10月11日(木)
保健福祉センター5階多目的室
テーマ「少年の立ち直り支援・大人のかかわり~効果的な指導につなげるために~」
講師/枚方少年サポートセンター 岡田理紗 氏

「立ち直り支援活動」とは、問題行動のある少年を更なる非行に走らせないために指導助言をすることや、被害少年の精神的な打撃の軽減等を図る活動です。

大阪府警察署の取組としてはサイバー補導に力を入れています。
「サイバー補導」というのは、生徒がインターネット上で援助交際を求めるなど不適切な書き込みをしたものを警察官がサイバーパトロールによって発見し、直接注意指導を行うものです。
SNS等で知り合った男性と食事や買い物などのデートをすることで金銭を受け取る「デート援交」に対しても監視を強めているということでした。

発達障害についても理解を深める必要があります。
よく考えずに行動してしまう〈衝動性〉、じっとしていられない〈多動性〉、気が散りやすい〈不注意〉という特性がある「注意欠陥多動性障害」。
想像力が育ちにくい、社会性が乏しい、会話がすれ違う、という特性がある「広汎性発達障害」。
読み、書き、算数など特定の学習が苦手で、能力にムラがある「学習障害」。

発達障害の原因については脳機能全体の障害だと考えられていて、しつけや育て方、心構えの問題ではありません。誤った認識、誤った対応が二次障害へとつながっていくということでした。

非行に走る子どもたちは「言葉で伝えるのが苦手」「感情をコントロールできない」「自己中心的な考え方」といった特徴があります。また、様々な背景を背負っていることも理解した上で、子どもと面接する場合は、

➀ゆっくり話す  ②感情を受け止める  ③一緒に考えてあげる 

ことが大事ということでした。

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