会報72号 会長巻頭言「一生を懸命に生きる」

あけましておめでとうございます。昨年は、新型コロナウイルス感染症の関係から世の中のすべての活動がマヒし、学校、病院、企業等に多大な影響が及び、先行きが見えない状態でした。今年に入ってもまだまだ予断を許さない状態です。 

しかしこのコロナが、明治維新や終戦の時と同じように、私たちの社会、経済生活、文化を変革し、新しい時代を迎えさせようとしています。時代は動いている。 

寝屋川地区保護司会も変革を余儀なくされています。コロナ禍の渦に巻き込まれて本来の舵取りができません。帆はほころび、乗組員は高齢化し、課題山積ですが精一杯努力しています。しかし、このままではいつか壊れてしまいます。 

保護司の使命である社会奉仕の精神や犯罪予防の啓発等、地域社会の浄化を図り個人及び公共の福祉に寄与するという意味から、お互いが励まし合い、支え合う気持ちで「明るい社会」作りに向かってほしいと思います。明るいとは日と月と書きます。保護司活動は、昼は太陽の日の中で、夜は月のあかりの中で、昼となく夜となく活動することで「明るい社会」が生まれるのだと思います。 

コロナ禍の社会の犯罪予防活動について、サポートセンターの積極的な運用が大事です。他の地域では、相談支援活動の進展、非行・犯罪相談が行われています。保護観察を終了した少年や受刑者の身元引受相談、医療機関や社会福祉事務所への橋渡し、学校と連携した長期欠席児童生徒への学習支援、薬物事犯対象者家族への相談支援、様々な分野との連携活動を進めることも大事です。 

今年はオリンピックイヤー。明るいニュースに満ちた一年であってほしい。難しいことだけれど、誠心誠意をもって生かされている命を活かしきることに尽くしたいものです。 

『一生を懸命に生きる』 

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