保護司会会報抄録『まごころ』 66号

新年を迎えて 寝屋川地区保護司会 会長 中井正昌
 あけましておめでとうございます。皆様方には平成30年の輝かしい新春を壮健にてお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
さて、最近の社会情勢を見ますと、相変わらず犯罪の低年齢化が進み、虐待、家出、貧困など、様々な困難を一人で抱え込んでしまう、行き場所のない子どもたちも増えてきています。私たちはこれらの課題にこれからどう応えていくべきなのでしょうか。
 保護司としての仕事以外に、まず、地域の中の身近な相談者としての必要性があるのではないでしょうか。本人や親から、話してよかった、聞いてもらってよかった、アドバイスをしてもらえてよかった、と思ってもらえるパイプ役になれたらいいのではないかと思います。そして、子どもたちの居場所、親たちのかけこみ寺的な場所を私たちがしっかり提供していくことが大事だと思います。
 昨年、ある所で『夢をあきらめないで 生きてゆくこと』という講演会があり、その中で、子どもは夢を持たない、親は夢や理想が高すぎて社会とのギャップができる、という話を聞きました。幸せとは何か、幸せを感じるのはどんな時かと尋ねると、家族があり、裕福で安定した仕事があること、といった答えが返ってきたそうです。見た目の幸せだけではなく、心の通った幸せ、貧しくても心の有る家庭、お互いが分かり合える社会。そこにはどれも「心」がなくてはいけない。幸せに対するハードルを下げ、幸せに対するアンテナを高く立てて生きて行くことが大事だ、という話でした。
 刑の一部の執行猶予制度、再犯防止推進法の制定等、刑法の一部改正によって、保護司、保護司会の仕事は年々増えてきています。私たち保護司の仕事は、保護観察や環境調整だけではなく、サポートセンターの運営もあります。皆様方に大変ご苦労をおかけしていることに感謝申し上げます。
 また、保護司減少の危機について触れさせていただくと、今年度8名、31年度2名、32年度6名、33年度4名、34年度4名、35年度5名、36年度9名、37年度9名、38年度4名と、ここ10年程の間に50名弱の退任保護司が出ます。このままでは問題が生じるため新しく保護司の発掘が必要となります。どうか皆様方のお力添えをよろしくお願い致します。今年は戌年。戌も歩けば棒にあたる。何かを行えば何かが達成できると思います。
 最後に、 〝色は匂へど散りぬるを  わが世たれぞ常ならむ  有為の奥山今日越えて  浅き夢見し酔ひもせす ん〝
このいろは歌は人生をうたっているといわれています。最後のまとめの文字が「ん」です。その「ん」を胸に、「ん」を法衣とまとって私は毎日を送りたいと思っています。
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