保護司会会報抄録『まごころ』67号

夢を叶えよう 自分を信じて 寝屋川地区保護司会 会長 中井正昌

 平成30年戌年、平昌オリンピック・パラリンピックも終わり、連日、日本チームの活躍が報じられていました。若い選手の競技にかける情熱、自分を信じて夢に向かって邁進する姿は、素晴らしいと思いました。

 夢は想うだけではなかなか叶わない。夢を持ったらたとえそれが非現実と言ってもさほど大きなものではない。自分を信じて、「自分の出来ること」から始める。何であろうとこつこつ自分に出来ることを積み重ねていく。すると知らないうちにいろいろな所からいろいろな援軍が現れ、ついには実現に向けて大きな力になる。自分は一人じゃないと信じて、関わってくれる人々の優しい心が積み重なって、大きな力となり夢の実現に向けて走り出せるのだと思います。
 『この想いを伝えて…人間って本当は優しいんだよ』(大沼えり子・作)という本の中に、すばらしい詩があります。
 「伝えて……/優しさという名の愛を/伝えて……/
  ねえ、知ってる? 人間って優しいんだよ。どんな人の心にも優しさが住んでいる。
  もし優しくなれない人がいたなら、その人は自分の中に住んでいる優しさに、気づかないだけ。ほら、心の中をのぞいてごらんなさい。ちゃんとちゃんと住んでいるでしょう。あなたの優しさ、そうだよ、人間って、優しいんだよ。人間って本当は泣きたいぐらい優しい優しい生きものなんだから。」
 今、現実社会を見ると、夢の無い、家族本来の姿を見出せない家族の多いことです。家族なのに、ばらばらで、家族なのに、通じる心を持とうとしない。お互い想い合っているにも関わらず、共通点が見つけられないのです。心に素直になりさえすれば簡単なことなのにそれが出来ない。幸せになりたいと思っているのに、気持ちを寄り添わせることが出来ないなんて、悲しいという他ありません。知らない間に間に壊れかけてしまった家族を再生する。これが我々に与えられた課題であり、達成出来た時の嬉しさにもつながるのだと思います。
 家族はこの目標に向かって、日々の努力を重ねなければならないのです。この目標の達成は簡単だと思います。家族を想い合い、ただ愛すればいいのです。家族が満たされ、たくさんの愛に包まれることでその愛を他の人にも分けることが出来るのです。私たちは、暗闇に迷う人やその家族と共に手を携えて歩いて行く人生の道先案内でありたいものです。
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