一日管外研修 大阪鑑別所

144年間の観測史上最も暑い9月を何とか乗り切った10月2日、管外研修が実施された。総勢25名バスに乗り、目指すは大阪少年鑑別所。最初に石丸法務教官から鑑別所の業務内容の説明と「なぜ非行をするの?」というテーマで講義を受ける。非行の行為を咎めるだけではなく非行に至った原因を直すべきだと強調された。

また、社会から「不良」「困った子」と見なされる子は、実はその子どもが困っているんだ、と続けられ、そういう子どもと接するには「本気で話す」ことが大切だと締めくくられた。続いて居室のモデルや図書室等の施設見学。東野圭吾が入所者のベストセラーだそうだ。

この日、大阪鑑別所に先立って訪れたのが「さかい利晶の杜」。堺で生まれた茶人千利休と歌人与謝野晶子の足跡を展示する立派な会館。裏千家が出資して建設された。利休のフロアには、茶の湯を 大成し「一期一会」の言葉を遺 した利休の功績と、彼が考案した茶室や茶道具が展示され、その中に雪駄を見つけ驚いた。晶子のフロアには、藤島武二や竹久夢二などが装幀した「みだれ髪」等多くの詩集が展示されている。壁一面には「君死にたもうなかれ」など有名な詩文の一部が掲示され、その中の、「親は何よりも自らの実行をもってそれとなく我が子を導くべきです」という言葉が印象に残った。

昼食は、隣接する「梅の花」豆腐料理に舌鼓を打ち、午後からの研修に備える。帰路に就く際、藤田研修部長の挨拶に「今日一日大いに学び、自分の成長の糧として欲しい」とあったが、それに充分応えられる研修会であった 

■一日管外研修
■大阪鑑別所
■令和5年10月2日(月)
■参加者25名

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