三団体合同研修会

困難な生い立ちであっても人との出会いやご縁によって人は立ち直ることができるという中井氏ご自身の経験をもとに、熱意のこもった講話だった。

刑務所内で求人面接を行ったことが広く報道されることで、受刑者自身が身元を隠すことなく生きていくことができるという安堵の声を聞いた。

受刑者本人のプロフィールをオープンにしたことで、日本財団の協力もあり、企業経営者らが刑務所や少年院などを出た人に働く場を提供する「職親プロジェクト」の立ち上げに繋がった。この世界初の取組が大阪7社からスタートし、現在全国に380社のネットワークを持つまでになった。 「職親プロジェクト」を通して若者たちが挫折や困難を乗り越えて成長していく姿を目の当たりにし、人間は挫折や苦境を乗り越えることで可能性を見出すことができ、成長や自己変革が起きるのだと中井氏は語った。

中井氏自身の、自ら学び、日々努力を重ね、学び続けておられる姿勢と、人との繋がりを大切にして、他人の成長や挑戦を支えておられるお人柄や信念が伝わってきて、とても深い感銘を受けた。職親プロジェクトで更生した人が会場に居られて、「僕は凄く極悪でした。通算20年の受刑者生活をして、職親プロジェクトがあったおかげで、僕のような人間が再スタートを切ることができました」との声に、会場内から大拍手が起きた。(更生保護女性会 濱渦久子)

■日 時 令和5年10月28日(土)
■場 所 市民会館 第1会議室
■テーマ 『人間の底力』~欠けているから伸びるんや~
■講 師 千房株式会社 会長 中井 政嗣 氏
■参加者 85名

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