今年度の一泊研修は2月19日(水)・20日(木)愛知県瀬戸市にある瀬戸少年院の研修視察です。新型コロナウイルスが蔓延する直前の旅でしたが、全員マスクを着用してバスに乗車しました。今回の研修施設は国内で3番目に設立された長い歴史を誇る長期処遇に対応した少年院です。教育調査官より瀬戸少年院の沿革、教育方針・計画の概要としての「社会人として通用する人作り」を目指すための資格取得、就労・修学支援を行うなどの話を聞き、我々保護司が目指すべきことを再認識しました。熱意ある話の後、施設内の実習室等を見学しました。現在の在院生各人の人権確立が進んでいることを実感したのは、在院生自身が施設内の諸々の改善要求、職員に対する要望を検閲なしで法務大臣宛に書状提出が認められているということです。少年院をあとにし、瀬戸蔵ミュージアムを見学。翌日には香嵐渓散策などを終え帰路につきました。少年院での法務省通達による実践さながらの院外逃亡者捕獲訓練に遭遇するなど、色々と想定外のことが多く、通常の定期研修会では体験できない有意義な二日間でした。