五年以内の新任保護司と経験豊かなベテラン保護司の交流の場である研修会が3年ぶりに開催されました。
三木研修部長の司会の下、中本会長の挨拶の後、3年目の松本保護司の発表がありました。保護観察三件と環境調整一件を担当していて、事案の背景と対象者の心理等を理解するために、日々勉強に励んでいるとのことでした。
同じく3年目の關本保護司からは、昔のヤンチャな子どもの姿から最近はゲームに興じる姿へと様変わりしているという話がありました。親からの勧めで一流の学校、会社に入ることができたが、「これからどうして生きていったら良いのか、自分が何をしたいのかわからない」という悩みを抱える対象者にどう関わればよいかという問いが投げかけられました。
次に、17年目の中井豊保護司は教育の大切さは、その人の「力」と「やる気」と「心」をしっかりと育むことです、と述べられた。
最後に、20年目の浅田保護司から、「保護観察は対象者の更生を手助けする役目、保護司会は自らが楽しく学べる自由なボランティア活動、これからもこの精神で頑張って行きましょう」とまとめの話がありました。
その後、森本常務理事から、『保護司会の歴史が一目でわかる』DVDの放映がありました。歴代の会長や各種研修会、農園作業風景等映し出され、懐かしい映像に胸が熱くなりました。
又、参加者全員の一分間スピーチでは、各自が様々な経験から学んだエピソードや、楽しかったこと苦しかったこと等々、聞いて参考になる話も多々あり、和やかな雰囲気の中、藤田研修副部長の閉会挨拶で終了しました。
今回の研修会で、「温故知新」の諺のとおり、諸先輩方の経験豊富な保護司活動に学び、現在の対象者と照らし合わせて、犯罪に至った経緯や環境、心情等を把握する努力が、対象者に信頼される基本であると改めて認識しました。
■日時 令和4年6月9日(土)
■場所 ホテルニューコマンダ―
■参加者 31名